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パナソニック 集える囲炉裏風キッチン 4つのIHを囲んで調理
料理をしながら楽しめるキッチン
パナソニック（大阪府門真市）が、2017年12月に販売したキッチン「Irori Dining（いろりダイニング）」がユニークだ。同商品はこれまでのキッチンと異なり、「人とつながる」が特色。
IHは最大4つの鍋を同時に加熱・保温できる。手前にあるのは静電タッチ操作パネル
同商品は、アイランド型IHシステムキッチン。まるで囲炉裏のように、みんなで向かい合って料理をしながら食事を楽しめる。テーブルの中央に配置されたIHは最大4つの鍋が使える仕様。また、シンクは3方向からアクセス可能で効率よく作業ができる。「LDKは一つの開放的でパブリックな場。LDKでやるべきことは、人とのつながりを実現できる商材の開発だと思った」と、ハウジングシステム事業部・住空間事業推進部CV商品企画課課長・川手隆氏は話す。
さらに、天井裏にファンを設置し、会話を妨げない静かなレンジフードを実現。カウンターの素材は有機ガラス系人造大理石を使用。石の表現や、ざらっとした質感が特徴。汚れにくさ、硬さの利点がある。
同商品の開発では、2点課題があった。1点目は排気。通常、外側に熱を逃がすが、アイランド型なので不可能。これは、排気口を足元に配置して解決した。仮に長時間稼働し続けても最高42℃程度の排気にとどまる。
2点目は、カウンターを覆うガラスの用意。同商品は、幅1200mm×奥行き1800mmのガラス板が必要となる。そのため、その大きさのまま輸送したり、現場で施工できたりするような体制を築かなければならなかった。
暮らしを提案する商品の開発を
「想定していなかった使い方を、お客さんが考えていることもあります。例えば料理教室での活用があります。先生と生徒が対面で指導できるので、理想的なキッチンなんです。また、展示場でのお客さんの評判は良好。今までにないキッチンなので、こんな暮らしができるのか、と話が広がりやすい。今後はパナソニックの住宅部門として、暮らし、空間目線で他の部位についても商品化に取り組んでいきます」と語る。
人が集う空間を作りだすキッチン「Irori Dining」。料理教室での活用など用途は広い
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